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社長のひとりごと

「清く、正しく、美しく」

2022-10-26
職人でもスポーツ選手でも、その技に習熟している人ほど、身体の動きがしなやかで美しいものである。
 
 
たとえば、料理人や大工で一流といわれる玄人やプロの動きは、包丁での切り方ひとつ、釘の打ち方ひとつとっても、素人とは明らかに違う美しさがある。
 
それは想像を絶する訓練をくり返しているからである。
 
 
なぜ美しいのか?
 
 
それは、無駄な力が入っていないからである。
 
すなわち、力が良い加減で抜けているのだ。
 
余計な力みがあると、身体のどこかが強張ったり、バランスが崩れたりする。
 
余計な動きがないから、なめらかでしなやかな強さがある。
 
 
 
ビジネスマンの仕事にも、これと同じようなことがいえるのではないだろうか。
 
無駄のない、理に適った仕事の仕方は、傍から見ても美しいものである。
 
 
それに対して、力の抜き方がよくわかっていない人の仕事は、どこかぎこちない。
 
すべてに同じような力の入れ方をして、緩急のつけ方がわからない。
 
ポイントがつかめないため、余計な仕事をして時間もかかってしまう。
 
見落としがあったり、粗いやり方になったり、次にすべき仕事がぎこちなくなり、スムーズに流れていかないのだ。
 
 
仕事の仕方が美しくない人は、問題も起こしやすい。
 
相手の立場を想像しないゆえに自分勝手な行動をしたり、ポイントを外して周りの人を巻き込んだりと、トラブルの多くは、仕事のやり方がうまくないことから起こるものである。
 
 
もっとも、仕事の仕方が美しくなるには、単にやり方がスマートで上手ということだけでは十分ではない。
 
 
テクニックやスキルに熟練しているだけでは不十分である。
 
 
仕事においても生きることにおいても「清く、正しく、美しく」あることが大切だといわれているが、この「清く、正しく」というものを含んでこそ、本当に美しい仕事や人生は生まれるものなのかもしれない。
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